(新)笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記  旧ブログ→http://blog.goo.ne.jp/hanakoba0506

光浦さんのプレゼン@『27時間テレビ』

27時間テレビ』で行われたプレゼンコーナー光浦靖子さんの「TED」の話を書きます。
「TED」とは、ネットを使って世界中に配信されている様々な分野の専門家がプレゼンを行う番組(講演会ってwikiにあった)で、『27時間テレビ』はこれのパロディをやった。

光浦さんは「テレビと不細工の許容範囲の秘密」と題したプレゼンをした。
オアシズは現在のめちゃイケの前身である深夜番組のときに、コンビで出演ができず光浦さんだけが出演することになった。
プロデューサーに聞いたところ光浦さんは「笑えるブス」で大久保さんは「笑えないブス」と言われた。
当時は、女が出ちゃうと女を捨ててないと言われて、結果笑えないという時代だった。
でもいまは大久保さんが女を出すとみんな笑ってませんか?ブサイクがオンナを出すと笑える時代になったのです。
という話。

わたしはね、衝撃を受けた。
認識と全然違ったから。
まだそこで感心しとんのか!ということに衝撃だった。

ひとつめ。
わたしは「ブサイクがオンナ出してるから」って笑ってるわけじゃなかったけど、みんなそう思ってたんだという衝撃。
女がオンナを出してあたりまえじゃんって前提でわたしはテレビ見ている。あれは正直の笑いだ。
そこをガンガン攻めるひとって美人でもいないじゃん。
吉行和子のナンパ話とかLilicoの肉食話とか面白くないじゃない。いつも変な空気になるじゃない。
だから顔面のクオリティだけじゃないのですよ。美人がやっても変になる。肉食系女優は基本的にそれを隠してると思ってる。言った方が損だから。
自分の容姿を客観してるのは分かってるけど、ただお笑い的センスがあるから面白いんじゃん。
まったく同じ容姿のひとが同じことをしたとて、芸がなきゃ笑えてない。
「ブサイク」であればだれがやっても良いのか。

ふたつめ。
テレビの許容範囲が広がった。ってどう解釈する?
テレビよ、テレビを作ってる人よ、ありがとう。ってことでしょうか。
でも、わたしが思うに、これは面白い芸人さんが、真面目に仕事をし、力強く耐え抜いたことで切り開いて行った道だ。
テレビにいっぱいブスが出たんで、慣れたわけじゃない。
面白さを納得させてきたんだ。
もともとこっちは面白い芸人さんを見る気満々だ。
やっと耳を貸してくれたというのは「テレビの許容範囲が広がった」ことなのかもしれない。
じゃーまーいっか、これは!

ただ!遅っ!遅すぎるぞ、テレビ!

最後に、あのプレゼンは世間がまだそこの位置にいると、光浦さんが思っていることを見せた。
もともと光浦さんは「ブスVS美人」「モテVS非モテ」に関して独自の理論があって、わたしはたびたび納得がいかないことがあった。
しかし光浦さんとわたしでは経験が違う。まだまだ後進的で保守的なお笑い文化のど真ん中で戦ってきたひとだ。光浦さんの意見は正しいのだろう。みんなまだそこの位置なのだ。

私の中では、面白くて芸のあるひとしかテレビで売れないと思ってるから、テレビや世間の許容範囲とかの話じゃないと思う。

そのうち外見とかもう関係なくなってくると思っている。
面白いか面白くないか、それだけだ。
超美人でもそうでなくても、面白い人だけが生き残る。余談だけどどんなひともブスにも美人にも映る。なにをしても美人に見える人は一握りの選ばれた人だ。

いまの男性社会的なテレビのつくりは、ハッキリ言って見てられない。
女性はこれ見せておけば、いいっしょ!的な番組のつくりは、子どものころから「子どもだからってバカにしやがって」と思ってきたわたしの嗅覚にツンと引っかかる。
そんなものは崩壊してしまえばいいし、すでにもうしていると思う。
そんなテレビは見ないもの。面白くて気分のいいものしか見たくない。

崩壊の証として、若い世代は『27時間テレビ』は見ない。出ているひとも作っている人も見ている人も中年だったはずだ。若い人は面白いところだけを切り取ったYouTubeでちょいちょいっと見るのだ。今回検索したら、ニュースになったところだけたくさんあがってた。


今日はわたしの偏見を書きました。
アジアン隅田さんの引退?騒動(実際はテレビの露出をおさえる)などで、にわかこういうことを書いている人が多いけど、どの意見にも納得できなかったので書いてみた。
これは女を出してるとか出してないとか、うるせーうるせー。
面白か面白くないかでしょ!
隅田さんは面白い。だからブスといじられるのは嫌で、良い!上等!

いま芸人さんがとるべき道は、性別を捨てることじゃない。

人生だ。幸せだと思う人生をとるか、それを投げ打ってでも芸に生きるのか。仕事で成功することは人生の選択肢の中でなにかを捨てることだ。「才能のあるひとは」、とも言えるけど高いところに登る人こそ、その葛藤があると思ってる。もちろん男女問わず。

しかし、待って。
『踊る!さんま御殿』のあれはもう見られないってことかな。さんまさんのブスいじりを、真っ向から否定する隅田さんは、いつも間合いといい、まっすぐさといい最高だったんだよな。あれは辛さも混じってたとしたら、相当な肝っ玉とひとを納得させるツッコミの腕だった。