(新)笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記  旧ブログ→http://blog.goo.ne.jp/hanakoba0506

『ENGEIグランドスラム』で号泣した話

今日はわたしの頭のネジが飛んだ話を聞いてください。

面白い芸人だけを選んだ。というのがうたい文句のフジテレビの特番。第三回目です。
4時間・・・って長いですけど、録画でくぎりくぎり見て、なんとか見終わった。
24組だそうです。

以下出演者をコピペ。

今くるよ・中川家(※コラボ)
フットボールアワー
トレンディエンジェル
麒麟
レイザーラモン
ロザン
千鳥
ナイツ
ますだおかだ
ハライチ
キャイ~ン
スピードワゴン
爆笑問題
流れ星

ロバート
チュートリアル
インパルス
東京03
アンジャッシュ
日本エレキテル連合

バカリズム
COWCOW
どぶろっく
テツandトモ

豪華。
毎回トリを務めた爆笑問題に変わって、今回は中川家と今くるよさんのコラボ漫才だったのです。
剛さんが、今年亡くなったいくよさんの格好して、礼二さんはくるよさんと同じ衣装。
これがまあ楽しい漫才でした。
剛さんはいくよさんにそっくりでした。
立ち姿もお化粧もそうなのだけど、間合いや声のトーンもしっかりいくよさんのコピーだった。
いつも剛さんは中川家の漫才では仕切らない。
自由にボケる。
でもこのコラボではツッコミを担当。
いくよさんがやるようにしっかりと、くるよちゃんという風船のヒモを持つようにしっかりと進行していた。

イオンモールの吉本の劇場で年末年始の豪華出演者の際に、今いくよくるよ(にしても面白い芸名)の漫才を見ました。そのときが一番最近で最後に見た漫才。
ストーリーも決めごともほとんどない。
とにかくワーーーーとはじまって、ワーーーーと終わる。
お客さんを盛り上げて盛り上げて、どやさどやさをてんこ盛りにして、サービス満点。
なんっにも残らないけど、満足感でいっぱいになって、多幸感に包まれる漫才だった。
これまで見た今いくよくるよの漫才は全部そう。生で観たやつも、お正月テレビで観たやつも。

番組では、そのまんまが再現されていた。
中身なし。
ただワイノワイノ言って、めっちゃくちゃにして、何が何だか分かんないけど、明るくて元気になる。

ネタがはじまって、「あー!似てる!」「すごいな!」と感心した数秒後、あたし号泣。
目から水が止まらない。
泣くところ、一個もないのに、え?なんでなんで?と思ってたら、ますます泣けて、嗚咽してた。

漫才はぎゃあぎゃあ言って、ちょっとグズグズして、笑って終わった。
くるよさんは私がこれまで見た漫才とまったく変わらず、大きな笑顔でお客さんに手を振って、舞台を去った。

しっちゃかめっちゃかで、やっぱり泣くところは一個もない。
でも泣ける。

明るければ明るいほど、楽しければ楽しいほど、涙があふれ出た。

いまでも泣いてる。

たぶん気が付いたからだ。
中川家のいつもの漫才の要素が一個もなくて、今いくよくるよらしい漫才に徹底していたその再現力に気付いたから。
中川家の並々ならぬ今いくよくるよの漫才への尊敬と敬意と愛を感じた。
そんなそぶりはまったく見せないよ。だからこれは全部わたしの妄想かもしれない。
あくまでも、お客さんを前に最高に面白いものを提供しようという中川家のふたりといくよさんの漫才師としての姿勢が、すっごく格好良かったから勝手にわたしが後から理屈をつけてるだけ。
でもあの再現は本当に漫才を愛してないとできない。
いつもとまったく違うんだもん。なにしろお兄ちゃんのセリフの言い方が違う。
涙は、失ってしまったものへの悲しさじゃなくて、笑いを愛するプロの精神への感動です。
どうかな?たぶんそうだ。
楽しい明るい漫才を見ることができたことが嬉しくて泣いちゃったの。

ところで『笑けずり』の授業聞いたあとだと、芸人さんが本当に凄いことが分かる。
言われて頭で分かっててもできないと思うんだ。漫才のテクニックや基本の考え方。
それをいともたやすく全員が簡単そうにやってのけてるんだな。
面白かったなー。