(新)笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記  旧ブログ→http://blog.goo.ne.jp/hanakoba0506

事件のこと。

キングオブコメディの高橋さんが逮捕された。

こうして文字に書くのも、一呼吸がいります。それほど心臓にパンチされたような動揺がありました。
このことをどう捉えるか、そして書くべきか を考えた2日間でしたが、これは鬼が島とさらば青春の光のときとは違う。スキャンダル的な扱いをされているけど、こればっかりは違う。笑い好きが試されている。だから書かなきゃ。お笑いが好きだから。
犯罪を取り締まるのが警察。犯罪をジャッジするのが裁判官。病気かどうか判断するのはお医者さん。わたしたちお笑い好きはこんなときどうすればいいか。くだらない情報に惑わされない目と耳、判断能力を研ぎ澄ませる。本質としっかり向き合う。どれだけ笑いが好きかよく考える。

試されてるんだから、受けて立つ。って今思ってる。
キングオブコメディはすばらしいから。わたしはわたしに書けることを書く。
もちろん犯罪者を援護するつもりは毛頭ないし、警察はちゃんと仕事をしたのだと思ってる。
逮捕してくれてありがとうとも思ってる。←このことは最後に書いてる。

さて。

ツイッター見てたら、ニュースのリツイートが回ってきて「うそだぁ」って叫んだところから、わたしの衝撃が始まりました。それ以降ずっと狼狽してます。これ以上嫌なことは聞きたくない。でも気になってしょうがない。の精神状態を繰り返してます。
高橋さんはすでに容疑を認めており、20数年間、女子学生の制服の窃盗を繰り返しその数は600点以上に及ぶという。
もうこれ以上は・・・。

性犯罪は憎き犯罪だ。わたしは子どもを持つ親でもあるから、こういった類の犯罪は本当に嫌だ。土日に一生懸命部活をしてるまじめな子が練習終わって帰ってきたら自分の着ていたものが荒らされ、盗まれていたら、親としてはもう正気ではいられない。部活はやめろ、って言うかもしれない。その子がどんなに練習に打ち込んでいたのを知っていたとしても。

だからパーケンがどんなに不幸な家庭環境にいて、依存症に苦しんでいたんだという見方が強いとしても、それはもう被害に合った子にとっては、知らないよ!起こったことをなかったことにはできないんだって思う。(パーケンキングオブコメディ高橋健一、あだ名です私はそう呼んできたの)
病気だから許してあげて。とわたしは思えない。

苦しい。憎み切ることもできないから。
むしろ彼を好きな気持ちは微動だにしない。

それは彼の才能を良く知ってるからだ。
お笑いの才能に恵まれた人は犯罪を犯すはずないって思ってきた。道を踏み外すはずないって。
笑いの才能がある人は人の考えていることを推し量れる人だ。サービス精神を持つ人。
とくにパーケンはそういう人だったはず。観客の気持ちをスッと読み取り、独特だけど高い言語能力で短く返せる。カツゼツはひやひやするけど、それでも頭の回転が速く、笑いを愛してる。
そんな人が犯罪行為をするはずないって、今でも思ってる。いやヤバいやつだって知ってるよ。人として、やばいって思ってきた。でも犯罪って意味じゃない。だって犯罪には笑いがないし、サービス精神もない。今でも信じられない。

 

すべてはわたしが観た主観でしかない。
わたしは主観しか書かない。
だがいまそこらじゅうにいる事実をねつ造している人とわたしはどれだけ違うだろうか。
わたしはどれだけこの人を知ってるだろうか。
そんな疑問を持って、これまで書いてきたブログを漁った。
書いたことをほとんど忘れちゃうんだけど、いつかのわたしはしっかりパーケンのことを記述している。(かつて書いていたgooブログ『笑いまみれ・はなこば日記』)

 

たとえば、このひとはすごく笑いが好きだ。
『お笑いパーフェクトブック』というムック本のバラエティ番組について語る東京03との対談で、
パーケンは80年代バラエティにすごく影響されていることを語っている。お笑いマニア飯塚さんと同じくらいの知識を披露している。90年代のナインティナイン登場からは、嫉妬でちゃんと見ることができなかったとさえ言ってる。(

東京03inお笑いパ〜フェクトBOOK - 笑いまみれ・はなこば日記

笑いには真面目だったと信じてる。わたしが幕張の吉本劇場に行った時、ゲスト出演したのを見た。アウェーの舞台でも自ら前に出て積極的に吉本の芸人さんと絡んでいた。求められている以上の何かをしっかり残そうと常にアグレッシブなたたずまいだった。

よしもと幕張イオンモール劇場 7/10 幕張特選ネタライブ - 笑いまみれ・はなこば日記

12/19放送のTBSラジオエレ片のコント太郎』のゲスト出演の時もそうだ。意地汚い、でおなじみとして呼ばれ、それをイジられても「賞味期限は概念!」と常にもう一個面白さを乗っけようとしていて、すっごく面白かった。あの回はわたしにとって宝物の回になるはずだった。今は思い出しちゃうからすぐには聴けない。このラジオにキンコメは何回か登場していていつもずっと面白かった。

総合すると、ひとこと。
残念。すっごく残念。
捕まったことじゃなくて、20数年の中で絶対に止めるべきタイミングがあったはずで、そのときに、止めなかったこと。
キングオブコメディの超面白いコントを見ることができなくなるのかってこと。
彼の中でどんな闇があったのかを知ることはできないが、それに笑いが勝たなかったこと。

最後に『芸人たまご』って番組の話を。

芸人たまご に告ぐ - 笑いまみれ・はなこば日記


これは2012年にCSでやっていた番組。お笑い事務所人力舎の芸人さんがその事務所がやっているお笑い養成スクールの生徒に講義をするという内容でした。
そのとき彼は、「失敗したこともすべて後の力になる」って言ってました。
過去の自分事を振り返っての発言かと思います。冤罪でつかまったとき、芸人仲間がたくさん助けてくれて、それで今はそんな話も笑って話せるという主旨だとその時は解釈しました。
今後その日が来るのかはまだ分からないけど、人生は続いて行くし、今どうのこのう言ってるやつはそんなことはすぐに忘れるって知っている。短期間でしか物事見れないから大丈夫。わたしはもっと先の未来を見てる。
この番組では高橋さんは最後
「人生に無駄なことなどない」
と締めくくりました。
だったら今回のことも、高橋さんの人生に前向きに作用するはずだ。これから長く生きて幸せになるためにはこのまま捕まらずに生きてはいけなかったのだよ。神様が彼の行為を止めてくれたのだと解釈してます。
決してこれ以上不幸になりませんように。だって無駄なものはない。

 

長くなりました。
おしまい。