(新)笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記  旧ブログ→http://blog.goo.ne.jp/hanakoba0506

2016年の女性芸人

希望的予測ですが、今年は女性芸人の活躍がより一層際立つのではと思っています。
すでに活躍中の芸人さんに加え、昨年は阿佐ヶ谷姉妹とおかずクラブが売れたという事実にもう一個踏み込んで
女性芸人の飛躍について考えてます。

なんといってもAマッソです。
彼女たちの登場によって何かが変わるかもしれないという予感があります。
Aマッソのおかげで、ものすごく脳みそ活性化してます。

「尖(とんが)った」若手芸人を最近見ないという話題がたまに芸人さんの口からあがりますが、
Aマッソをひとことで表現するとまさに「尖って」る。
そして、この性質をもった若手で成功する初の女性芸人かもしれない。
面白いんだもん。
この尖がりと面白さを併せ持つ女性の芸人さんはそもそも稀です。
女性の芸人さんは美醜問わずイジられるルックスだったり、絶対的な運や親しみやだったりが売れるポイントでどこかにウィークポイントがあってもカバーできるものだった。
要するにネタがつまらなくても愛されれば売れた。尖がりとは真逆。
ネタが面白いからって面白い度をすべて図れるわけではないけど、ネタが面白いって、大喜利が強いと同じで、分かりやすくお笑いの能力が分かるから、面白さで人を圧倒できるのだ。
Aマッソは「面白い」という武器だけで愛されようとしてる。

そもそも「尖り」ってなんでしょう?
絶対的自信に裏打ちされた、生意気さやふてぶてしい態度が、尖ってる若手のイメージです。
このように書くとなんかヤなやつみたいだな。
基本的に才能のある人は不遜に見えがちです。
自信がみなぎりすぎて、謙遜や媚とは無縁のため、そう見える。
有り余る力を嫌われないように隠すのはまた別の能力です。
ウーマンラッシュアワーの村本さんも南海キャンディーズ山ちゃんも若手のころ嫌われまくってたのはわたしはそういうことだと思ってます。村本さんは…まだ?才能とはまた別の話だ。
Aマッソの不遜な態度を見たことないですけど、彼女たちのたたずまいから尖ってるヒントが出ている。 
発想の仕方、男性が着用していてもおかしくないシャツとデニムの服装、短髪で化粧っけなしのメイク。
ひとまず観客をドーンと突き放すようなネタのチョイス、すべるのを怖がらず無駄に笑わずいつもキリっとした姿勢。
こんな女性芸人が出てくるなんて!と興奮したのを覚えてます。
今まで女性芸人が取ってきた方法論と逆を行く。
本当にそうかどうかよりもそう思わせてくれるかが、キーポイントです。

ネタでケンカを売ってくるようなそんな印象すらする。
その人たちが、女性で、しかもこんなに面白い。
で、いま評価されようとしている。
…本人たちがこれからどう望むかによって色々変わってくるんだけど、 なぜか業界の事情よりも、彼女たち次第だって思える。才能のせいかな。
彼女たちの初の単独ライブは大盛況だったと聞きます。
シンプルに面白いだけで評価されるのがどれだけ難しいことか。
ハリセンボンが出てきた時も驚いたけど、それとはまた違います。
ハリセンボンはスピード。男性が持つ間合いや回転の速さと同等で戦える、もしくは上回るほどの能力を持った女性(春菜ちゃんが評価されがちですが、はるかちゃんもすごいです)がようやくテレビに出てきたなあって思った。
ただルックスや扱い、方法論はそれまでの女性芸人さんたちが歩いてきた道からはみ出さない。女性芸人枠のなかで面白さを発揮できる芸人さんであって、枠を決してぶち壊さない。
だからあんなに面白いのに、冠番組をゴールデンにやるという未来があまり見えないのだと思う。上昇志向や欲ははたしてあるのかな、彼女たちに。
一方Aマッソが戦おうとしているフィールドはもっと広い(もちろんあたしの妄想)。「芸人」枠全部だ。
女性芸人がやっとそこのスタート地点に立っているように思ってます。彼女たちがどうするかで、今後の女性芸人の歩む道が変動するとさえ考えてる。

ところで、芸人さんの生意気さって、お笑いずっと見続けてると、若いころを思い出して甘酸っぱい気分になりますね。
ダウンタウン全盛の頃はそういう芸人さんばっかりだった。
この感じ懐かしいやんけ…と、おじちゃんおばちゃんはニヤニヤ笑うのです。
もちろん面白くなきゃ、こんなのは無視してます。尖ってるだけの芸人さんだったらそこら中にいる。嫌いです、そんな人たちは。
才能が足らないひとは偉そうにせず、己を知って面白くなるべきです。なるチャンスを逃してる。と思う。

今年の女性芸人の推し。
年末のおもしろ荘に出演したガール座、
大阪で活躍してるゆりやんレトリィバァさん、
同じくピン芸人の平野ノラさん。
大阪で活躍中の尼神インターも東京で活躍できればいいな。
M-1の敗者復活を見ていて、誠子さんの顔がすっきりとしてて、いい顔になってた。
やせただけ?ううん、何かが違っててすっごく面白くなってた。誠子、いい顔してたわ。

長々書いちゃったけど、女性芸人の動向は見逃せません。
2/2『踊る!さんま御殿』出演の柳原可奈子さん(やせた!)が、渡辺直美さんのことを話したことに(似てると言われる)興奮し、
外見のいじりをさんまさんが可奈子ちゃんにしないのは「トークでいけるからちゃうか?」と言われて、噛みしめるように嬉し泣きをしていたのはもらい泣きです。
さんまさんは男性的な芸人さんなんだけど、時折、女性芸人さんに見せるリスペクトや優しさが、すっごい格好いいのよねー。うわーん。

違ったさんまさんのことじゃなかった。
女性芸人は今年ももっともっと活躍する。以上。