(新)笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記  旧ブログ→http://blog.goo.ne.jp/hanakoba0506

ミキがすごい

2016年もそろそろ終わりですね。

ミキが素晴らしいことを今年の終わりに語りたいと思います。

5年目の兄弟漫才師です。
もう来年では遅い気がします。
NGKの単独公演は立見席までいっぱい。
新宿のルミネの抽選申し込みはすごい数だったそうです。私も申し込みました。落ちたかな。

このブログもそうですが、
そんなに目くじら立てて笑いについて語らなくなったのは、
もうこれ以上、新鮮な驚きとスター級の芸人さんは出てこないだろう
という懸念があったからです。
もう面白いことは分かっている。
テレビに芸人さんが日常で出ている。
そんなことが当たり前になってしまっていて、
それはもうテレビに出ている方たちは素晴らしいし、すごい。
それをみんなも分かっているので
あえて言うこともしなければ、
一方で全部一緒だとも思うんです。
素晴らしい仕事をしているのをただ見るだけって
結局、好きな番組だけチェックしていればそれで満足でお腹いっぱいなのです。
よっぽど好きなのは、一組くらいでいいの。
だから以前はありがたがって見ていた、
芸人さんがうわーと集まるものも見なくなりました。大体毎年、みんな同じです。

愚痴が長くなりました。

でも今年、
フジテレビの27時間テレビですか?
何気なく点けたら、勝ち抜きお笑いバトルをしていました。
最後の優勝を決める場面にて、
偶然目にした兄妹漫才師に心を奪われました。

最初は普通。
でも徐々に引き込まれて
最後二人を大好きになって終わる。
全編しゃべくりでキャラ重視。
古典的な漫才スタイル。
ワードセンスがあり、誰も傷つけない優しさが溢れていて、
あとそれでいてエッジの利いたボケも挟み込む。

名前を知らないのに
こんなに面白い人たちがまだいるのね!
と感動した。

人生捨てたもんじゃないなぁ。
って思ったのが夏のこと。
徐々にアメトーークとか
フジテレビのネタ番組で見かけるようになりました。

それで今年のM-1ですよ。
敗者復活戦。
敗者復活に出られるのは
準決勝敗退から点数の高い順に20組で
ミキは上位から6番目でした。
準決勝のメンバーを見た時に
面白くなさそうな人がいないんだなぁ
って思ったのですが、
ミキも残ってるんだぁ
くらいの気持ちでした。
ただ敗者復活の漫才を見て、
これは即決で「ミキでしょう」ということになりました。
娘を誘導したことは神に誓って一度もありません。
私は娘に、人から面白いと言われたものは積極的に興味を持ち、自分の心で面白さを決める人間になってほしいから。
そんなわけで娘はそのほかの投票を「大自然、お願いだから大自然!」と私に手を合わせたわけですが、
それはそうと、私と娘の満場一致は東京ダイナマイトとミキです。
それについては、何でだろうと思います。好みは違いますが、絶対的なことは同じです。親子だからかそういう潜在的なことを私が刷り込んだからなのか。

結果、準決勝敗退第一位の和牛が敗者復活枠に選ばれました。
ミキは惜しくも二位。
その時の我が家の落胆っぷりは筆舌に尽くしがたい。シーンとした。
娘が声を振り絞って、
「し、しょうがないよ」
とわたしを励まして、ハッとなったくらいです。

今から思えば、
M-1の決勝を見た人が「和牛すごかった」と言うたびに
「う、うん、そうだね」
と言葉を濁してしまうのは、あの落胆があったからだと思います。
そうなんです。こういうレース物は応援しすぎている人が出ると、あんまり楽しめないんです。
結果、和牛はその実力を見せつけたわけですが、
果たしてミキが決勝に行ったらどうだったか。
そう妄想すると、
娘との話し合いでは
「うん、間違いないね」
「そうだね、絶対優勝してたね」
と行くところまで行ってしまいます。
実際は得票差が三万票くらいあって、いろんな組織票を駆使しても、ちょっと無理じゃないかってくらいの得票差だったのだけど。
それに声が少し聞こえづらいところがあって残念です。
外だからかも分かりませんが、
芸歴の長いコンビは
確実にマイクに音が届くように立ちますし。
だとしたも、いや、だとしたらもっと、それで二位って、すごくない?
いえいえ、もう止めましょう。
数えるほどしかミキの漫才を見ていないわけだから、
こんなに考えるのはおかしなことだ。

そう思っていた矢先
今年のTHE MANZAI特番に出たときの漫才ですよ。
長尺で見たことないパターンのやつ。
中川家の前の出順というのも個人的に勝手にしびれていたんですけど、
これ、本当に素晴らしくて、
スターになるな
って確信してしまいました。
出汁の段階でもう違う。
どんなに人気のある食材やメニューを提供しても、出汁の上手い料理には叶わない。
ボキャブラ天国で言えば、爆笑問題を見た時の感じに似ています。
最初からあの二人は小手先の笑いじゃない。
明らかに他の組と何かが違ってましたよね。ネプチューンももちろん面白いよ。海砂利水魚も。
でも爆笑問題の立ち姿にはどこか人を圧倒する力があった。
つまり、そういうことだ。今やネプチューンくりぃむしちゅーも出汁が煮詰まってきて、旨みが出まくってますけど、それを若手から出すっていうのは難しい。
ミキも小手先で面白いわけじゃないところが、何ともそら恐ろしいとまで思いました。
そこまで?
うーん。いや、見てほしい。
もうだいぶ好きが過ぎるので、何をやってもいいんでしょうけど。
THE MANZAI特番の漫才は三回見た。好きだな、これは。
知り合いの笑い好きが、ウエストランドの漫才が好きすぎて台本に起こしたと言ってびっくりしたことがありましたが、
今はその気持ちが分かります。台本に起こしたい。
ちなみに、
『BRUTUS』の漫才特集の
サンドウィッチマンのアンケートのネタ台本は
娘と読み合わせしています。文字にするとより一層ふたりの素晴らしさが分かる。
サンドウィッチマンは私の中の現役漫才師最強です。一位。
THE MANZAIのネタも最高。二人のすごさは、どんな時に見ても「あの時の方が良かった」と思わないことです。
クオリティがそもそもすごく高いところにあるからだと思っています。
ちなみにミキにも同じように感じています。
あ、そうそうミキの話でした。
早ければ、来年、大変なことになるよ。それが言いたい。

私の予想は、7割くらいの的中率です。
だからそれくらいの気持ちで。

単純に言うと、二人が可愛くて大好きで、相当面白いよってこと。
兄妹漫才師って、親が一番喜ぶやつだと思っています。
ケンカしないで仲良くやってね
ってついつい親の気持ちになっちゃう。

ではまた。言いたいことを全部言い切れたかしら。
それでは
メリークリスマス&良いお年を。