(新)笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記  旧ブログ→http://blog.goo.ne.jp/hanakoba0506

ケータイ大喜利 10周年記念スペシャル

少し前になりましたが、7/18(土)NHKにて『ケータイ大喜利10周年記念スペシャル』が放送されました。

10年ってあっという間!ちょっと前に始まったと思ったらもう10年か。

それでも昔のVTRを見ていると、みんな若くて年月を感じました。

千原ジュニアさんは髪をツンツン立ててたし、今田さんは革ジャンとか着て、そして板尾創路さんは今のような白タキシードではなかった。

この番組はメイン司会者を今田耕司さんが務め、千原ジュニアさんが携帯から投稿されてくる一般のひとの大喜利回答を選抜し読み上げ、板尾創路さんが審査する番組です。ほとんどメインの三人だけで成立している(もちろんスタッフを除く)番組。ほかにはない大喜利番組で、しかも10年続いたなんて、もっと評価されていいんじゃないか?そうでしょ!と思いましたので、この記事を書きます。

最初から、この番組は面白かったわけじゃない。

板尾さんの著書『板尾日記』のなかでも、はじまったばかりのこの番組に対する苦言や反省を見ることができる。

ただいろんなことを試すうちに、どんどん面白い形になっていった。お題もけっこう攻めてる。すでにある既成の歌を本人が替え歌にしたり、お題にしか登場しない名物キャラクターを大喜利回答によって育てたりする。

どうにもハマらないときもあるけど、信じられないくらい面白いときもある。とくに声優さんや俳優さん、タレントさんをゲストに呼び、回答を読んでもらう「声のお題」シリーズはずっと面白い。わたしはNHKのキャラクター(着ぐるみ)ななみちゃんお題がお気に入り。ななみちゃんって、すっごく可愛いのよね。クオリティ高いお顔をしてるからなのか、着ぐるみとしてもはっきりした美形。その美形キャラがびっくりするような毒を吐く。たまりません。ななみちゃんの声もよくて、ブレがなく、噛まず、迷いがない。声優さんの技術が素晴らしい。

さて見どころは回答だけではなく、出演者です。

生放送(録画のときもあり)で次から次に送られてくる回答をパソコンから精査するジュニアさん。一切リラックスしません。タイミングも読み順も読み方もすべてジュニアさんの仕事によるもの。別の番組では見られない格好いい一面を見ることができます。

今田さんは本当に素晴らしい司会をする。ハプニングを軌道修正し、回答を広げて面白くする。これ、どう考えてもどうにもならんだろ!と見ていて思っても今田さんが必ずリカバリーする。最後、ゲストがその日のゲスト賞を発表するとき、難しいらしく、だいたいちゃんと言えないのですが、今田さんがいれば安心です。すぐ補足してくれる。見ていて安心。

そして板尾さん。決してブレナイ、変わらないジャッジ。どんなにそれが劇的なシーンであろうとも、せっかく来てくれたレアなゲストの声のお題でも、板尾さんは板尾さんの判定をする。いい意味で空気を読まない。大喜利の大会、番組を含め、大喜利にかかわるすべてのものに関して一番大事なのがジャッジだと思ってます。見ている人が納得し、一喜一憂できるのは判定のおかげだから。5/23(土)に放送された『IPPONグランプリ』に板尾創路さんが初出場されていた。決勝に行くことはなく予選ブロック敗退だったのですが、板尾さんの回答は圧倒的だった。焦ることも、困ることも見せず、淡々とマイペースに自分の個性を大喜利回答で表現していた。堂々たる姿に尊敬と感動が混ざったなんともいえない感情が湧いてきたとき、ふと、この人が『ケータイ大喜利』にいるから『ケータイ大喜利』を信頼しているのかもしれないと、確信できたのです。やっぱりあの判定をずっとし続けるって、すごいことなのだ。そして『IPPONグランプリ』で審査員長の実力に間違いがないことを証明して見せた。

ちなみに『IPPONグランプリ』常連の千原ジュニアさんも『ケータイ大喜利』出てる。やっぱりすごい番組『ケータイ大喜利』。

 

最後に大喜利に関して個人的な意見を書きます。

少しだけ面白いものはこの世に無数にあって、それをどう面白がるかどう切り取るかがわたしの人生のテーマです。

ただ時たま人間の脳が生み出した、「圧倒的に面白いもの」がひょっこり出てくる。

そこにはジャッジも必要ないし、こちらが面白いことを探す必要もない。純粋無垢な爆発的に面白いもの。それを見たくて、わたしは大喜利を見ています。大喜利見てたら、たまに出会えるのです。運がよければいくつも出会える。交じりっけなしの面白いものは、余計な演出はいらない。字があればいいのだ。ホント言うと、1~99点までの回答は必要ない。100点のやつが1個あればいいの。

※個人的な意見です。

 

 

 

 

ではまた。