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(新)笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記  旧ブログ→http://blog.goo.ne.jp/hanakoba0506

笑けずり最終回

NHK BSプレミアムでやっていた「爆笑ファクトリーハウス 笑けずり」が最終回を迎えました。
全7回。
オーディション250組から選ばれた9組から「最も面白い無名芸人」を決める番組。
合宿の様子をカメラで追い、毎週1組ずつコンビが脱落していく。
最終回は、最後の3組が生放送でネタを披露し、視聴者と会場投票で優勝者が決定しました。

1度見てテラハみたいだなー、ってテラスハウス見たことないのに思ってました。
だってもがき苦しんでいるところを嬉々として放送している。
前回そんな不満を書きなぐりましたが、心に引っかかることがあり、もう一度初回から全部見直してみた。
引っかかることがあるって、なにかある。見逃してはもったいない。
うそ。ごめん.。
「全部見直した」はウソ。スタジオで歌舞伎俳優の方とかホランさんとかがコメント言うところがあるんですが、あれは全部スキップしました。

一回目で見逃してたことが、二回目見て、見えました。
それは芸人さんたちの表情です。
緊張に強張った顔や無理している横顔、いらだち。
本気や崖っぷちになったときの表情の変化。
何かをつかんで、ドンドン良い顔になっていく。
最初「誰?」から入ってるから全然好きじゃなくて、ネタ見るのもつらいんだけど、さらけだした表情を見ると親しみで少しネタを見る気持ちになっていく。

(まんまとドキュメンタリー演出に・・・)

それから目の輝き。
目が揺るがない人ほど面白い。
メンタルって本当に大事なんだなって、つくづく思いました。
面白いことに正解がないからこそ、自分が一番面白いと信じている人は強い。
目の強いひとがやっぱり面白く、そして最後まで残りました。
最後に残ったひとほど、最初から他の人のネタもしっかりと見ていて表情に余裕があった。
もちろん脱落したコンビの中にも、まっすぐ前を見ていた芸人さんが何人もいた。
面白いのに残念だなって思った。
この先、絶対に出てくる。と名前を覚えました。

さて。
最終回。
最終回の生放送だけ、総合司会をNHKのアナウンサー有働さんが担当しました。
最初に又吉直樹さんの『火花』に触れました。
わたしがまさに考えてたことだ。
ダヴィンチ』で又吉さんの特集をしたときに、小藪千豊さんがコメントをしていて、存在するほぼすべての芸人が無名だと語っていました。
わたしたちが名前を知っているのはほんの一握りの「売れている」芸人さんだ。
この番組でも言っていたけど、日本に存在する芸人さんは1万人以上。
毎年約千人がNSCに入学する。

生き残るのは本当に過酷だ。

最も面白い芸人に選ばれたのは、ザ・パーフェクト。
すごいよ。
ネタが面白いことも当然ですが、たった数回見ただけで、好きになっちゃう魅力があるコンビだった。
ツッコミのピンボケ太朗さんが特に。
持ち味を最大限に生かしたツッコミをする。
イケメンでもない。相方の妹尾さんはイケメンだ。
きちんと面白くて華があることがどれだけ希少なことか、生まれ持ったものと技術が融合していた。
この人が大好きでたまらないな、って思って見てた。

準優勝(?)のAマッソ。
初見から、ずっとこのコンビが気になっていた。
この番組全体が引っかかってたのは、Aマッソを見たからとも言える。
女性コンビだ。
本当に書きたいのは彼女たちのことだ。だから本題はここからです。
笑わない。というのが第一印象。
笑顔が極力少ない。
他のひとのネタにも笑わないし、様々な「過酷な試練」発表の際にもリアクションをほぼとらない。
無表情というよりも、キッとしてる。睨みつけている。
もちろんただの印象です。
実際よくよく見ていると笑ったり泣いたり、女性らしい可愛らしさがあり、ほかの芸人さんとのやりとりは柔和な部分も見て取れる。
ネタはひと目で、笑い飯の影響受けてるって分かった。型どおりの漫才をしない。(という型とも見える)
たぶん立ち振る舞いも影響受けている。
そう考えると受け過ぎているように見えてくる。無表情でパッと短い言葉で返すところや人を煙に巻く発言。
でもね、それだけじゃない。
似ているだけじゃない。
さっきも書いたけど、瞳の強さだ。特にネタを書く加納愛子さんの。
相方村上さんのインタビューでも見て取れる、絶対的に自分たちが面白いことを信じている目。
挑戦的で、余裕。本番前や課題が出された時もどのコンビよりもリラックスして楽しそうな顔をしてた。もちろん長い合宿生活でバテテいくけど、いちばん無理がなかった。
いつも自分たちの面白いと思うことをネタに落とし込んでいた。
サンドウィッチマンが講師をした第6回のネタ見せで審査員たちが「男を笑わせにかかってる」と評価したとき、すっごく腑に落ちた。
そっか、最初からこれか。
一貫して感じてた、凛としたたたずまいは、これかと確信しました。
ストイックまでに「女性」としての武器を排除したスタイルは、本人たちがそう思ってなくても、男性社会のなかで戦ってやるという姿勢だったのかも。
女性を全面に出すってことを否定しているわけじゃありません。それももちろんあり。というか、その方法で女性芸人は戦うほうが有利。
大いにやっとくれ、と思ってる。
でもそれ一切をやめて、男性芸人と同じ土俵で勝負して、そして勝てる芸人さんが、いよいよ出てきたんだ!と、興奮しました。
ハリセンボン以来の興奮。
(日本の)芸人さんの世界は女性進出が本当に遅れていて、そこに切って入るのは時間の問題だとは思ってたけど、見つけた!と思いました。
いよいよだ。と。
最終決戦のあの緊張感の中では、テレビの画面を通してでは伝わりづらかったかもしれないけど、わたし忘れないから、そして書くからね、と思った久々の出来事でした。
Aマッソは素晴らしい。
面白い人は頭がおかしい。

他人からイタイと思われるくらいがいいのだ。だって自分を信じることって誰にもできることじゃないでしょう。
おしまい。

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